キャラソン感想




[幽助の歌]   心をつないで   FIRE!   TOUGH   つかの間のサンセット


●心をつないで (作詞:及川眠子 作曲:高橋研 編曲:榎本高)

この歌が収録されている「幽遊白書 ミュージックバトル編」は、
「戸愚呂率いる妖怪楽団の殺人音楽を聴いて、
邪悪な心にとり憑かれてしまった人間界を救うべく、
4人がバンドを組んで立ち向かう」というストーリー仕立てになっています。
バンド編成は、幽助:ボーカル&サイドギター、桑原:ドラム、蔵馬:ギター、飛影:べース、さらにキーボード:ぼたん。
で、唯一練習風景?が聴ける曲がこの「心をつないで」なんです。
ストーリーの中で「心をつないで」を演奏したあと、
「ドラムの桑原がリズム音痴」というような、
いかにも彼らが演奏してます的な会話が交わされます。
だから、この曲を聴く度、バックの演奏まで彼らがやってるような錯覚に囚われ、
「桑ちゃんのドラム、カッコいいな!」とか「蔵馬のギターソロがシビれる!」とか、
つい思っちゃうわけですヨ。
前置きが長くなりましたが、そんなわけでこの曲は、数多い幽白キャラソンの中で、
唯一「浦飯バンドが演奏している」と思える曲。
彼らが歌い、楽器やってるんだなーってニンマリできる曲です。

歌詞は友情ともとれるけど、爽やかな青春の歌って感じでしょうか。
幽助の歌の中で一番落ち着いたテンポの曲です。
あんまり音がごちゃごちゃしてなくて、スッキリした感じがいいですね。
ミュージックバトル編」の中では、音楽で戸愚呂と対決する「暗黒音楽会」で、
浦飯バンドの勝利が決まり、「よっしゃー最後決めるぜ!」みたいな場面で歌うので、
歌詞も曲の感じもすごくそれに合ってると思うんですよねvv

出だしはドラムから。桑ちゃ〜ん!(笑)
前奏の前半、2拍ごと落ち着いて刻むドラムが好き。1番と2番との間奏でも同じ刻み方ですね。
歌が始まり、ところどころでチャチ入れてる(笑)キーボードやピアノ?も好き。
この歌は、ベースにあまり動きがないのですが、Bメロで少しだけ音の高低が動くんですよね。
この動きが好き。やっと出番だね飛影!って感じ。

幽助の歌声は、このBメロが一番好き。Aメロから少し調子が変わって、伸び伸びとしてるというか。
でもAメロの、Bメロに入る直前の低い歌声も好き!
(特にここは、女の子には出しにくい音域なので…。
CD聴きながら思い切り歌うと出ないので、ちくしょー男に生まれたかった!ってなります(笑))
サビの高い声より、低い声の方が好きかな。
と言うか、一番好きなのは高い音から急に3〜4音低い音に下がるところ。
具体的には、Bメロ「闇でも」の「み」から「で」に下がるとことか、サビ「手強い」の「わ」から「い」に下がるとこなど。
その直後の低い「だから」もカッコいい。
なんだろ、低い声のほうがセクシーな感じもするし、カッコよく感じるんです。
ってかいちいち細かいですか(汗)

2番が終わったところでギターソロが2回に分けて入りますが、これがカッコいんだ!さすが蔵馬!(笑)
この曲、ギターが比較的控えめかと思いますけど、ここだけはギターが主役!
想像してみてください蔵馬が弾いてるところを。本当カッコいいから!!!
しかもマイク持ったままの幽助と寄り添って、時々目合わせちゃったりしてさ(よくライブ映像なんかであるやつです)
キミたち最高! やっぱバンドは仲良しが一番ですからv
で、間奏後のサビ、バックが静かになったところで、幽助の歌にかぶるピアノ。これはぼたんだよねv
好きなんですよね〜ピアノが主旋律をなぞるのって。
で、またみんなの音が入ってきて、最後、英語の歌詞を繰り返す幽助の声の伸びが聴いてて気持ちいい。
後奏が終わり、ラストは男・桑原のドラムソロが決まって。
あーやっぱ浦飯バンドいいわ〜って毎回思ってしまう曲なのでしたvv

20050813



●FIRE! (作詞:松本花奈 作・編曲:高野ふじお)

幽助の歌の中でも特に男らしい、パワー溢れる戦いの歌
熱唱編のカラオケ指導の中で、幽助が「心をつないで」を
「ぶっきらぼうでもいいから、男っぽく歌ってくれ」と言っていますが、
私はこっちの曲の方が男っぽい、熱い歌い方をしているなーと感じてます。
ちなみに「FIRE!」のカラオケ指導では、人間の未知なる力を歌ったこの曲を「火事場の馬鹿力」という例を出して説明しています。
おバカの幽助にしては分かりやすい例じゃないの!(笑)
案外幽助は、将来ヤンキー先生みたいになるといいかも、なんて思ってしまいました。

出だしからギターがギュイーン…とまではいきませんが、ギターもドラムも激しめ。熱い曲を演出してます。
幽助の荒削りな感じの歌い方も合ってます。
歌詞の口調が幽助のそれと同じなので、尚更男っぽい印象を受けます。
要所要所で盛り上げ役になってるドラムがめっちゃカッコいいですね!
スネアの音にキレがあるというか…。跳ね上がる感じの音がいいです。
後奏などのギターもステキ。
前曲に比べ、この曲は本当にギターとドラムが目立ってます。ロックっぽいから当然ですけど。

Aメロで「そうとう」「かなり」を漢字で書いているのですが、
初めてこの曲を聴いた子供の頃は
それが「なんか難しくてカッコいー!」って思ってました(笑)
それに加えて「エナジー」「ヴォルテージ」と普段使わない横文字が入ってるので、
余計に難しい印象を受けましたね。

この曲もBメロの歌い方が好き。
Bメロは他より音域が低めなので、ちょっと抑えた歌い方をしていますが、それがカッコいいです。
2番のAメロ最後の英語がカッコいいですね! この声がたまらんですv
サビはタイトルどおり熱く燃える気持ちをよく表した歌い方。
特にサビ最後はシャウトちっく?で幽助らしいと思います。

20050813



●TOUGH (作詞:松本花奈 作曲:Joseph Williams 編曲:森俊之)

さわやかな感じの、幽助らしい友情の歌
「オレたち」「アイツら」と、仲間たちをあらわす言葉が使われていますが、最後だけ「おまえ」と単数なんですよね…。
一瞬「螢子ちゃんのこと?」と思いましたが、確かに、無理すればそう取れなくもない。
でも全体的には明らかに友情ソングなので、3人のことをそれぞれ指しているのでしょう。
この歌も、サビの歌詞が幽助の口調で書かれていて、原作を思い起こさせますね。

幽助の歌い方のお気に入りポイントは、1番Aメロ出だしの「しなくたって〜え」の最後伸ばすところ。
同じくその後の「光るから〜あ」、2番の同じ箇所「気になるのさ〜あ」「変わっていっても〜お」(笑)
私は、幽助の歌い方で、こういう風に同じ言葉を違う音程で伸ばすの(スラーと言っていいんだろうか?)がすごく好きみたいです。
特に、伸ばした後ろの方の音を強調するのがたまらん。
何故なのかは自分でも分かりませんが、どうしようもなく好きです(笑)
この歌も、やっぱりBメロの低い音程のところが好き。
どうやら幽助の場合、「高い音を腹から出す」よりも、「低い音を抑え目に出す」方が好みみたい。
ということにようやく気付きました(汗)
また、Bメロの歌詞を、2番の「ハート」、Cメロ・間奏後の「絆」と対比させてるのも好きですね。
だけど、幽助の口から「ハート」とかって言葉聞くと、妙に照れませんか?(笑)
それから、この歌、けっこうサビが高いですよね…。
一番高い「思い切り」、幽助歌ってます?? どうしても幽助の声が聴こえない…。
あとサビの( )の英詞、これもさっぱり聴こえません…私が聴き取れてないだけ?
ラストに全く同じ英語の部分がありますが、ここはバッチリ聴こえますv

この曲の楽器お気に入りポイントは、Aメロで少し動きのあるベースと、
2番のあとの間奏にあるギターソロ、最後に繰り返すサビの2回目で目立ってくるギター。
サビ2回目のギターはそのまま後奏まで続きますが…これがカッコいいんだなvv
それと、Bメロからサビに入るところのドラムが、1番と2番で変化してるんですよね。これがツボ!!!
もちろん、2番の激しめ(?)の方が好みです。

20050815



●つかの間のサンセット (作詞・作曲:高橋ひろ 編曲:森俊之)

幽助の歌の中で明らかに一つだけ浮いている、あからさまな愛の歌
最初は聴くのが恥ずかしかったんですが、
バラードでもロックでもなくポップな感じ?の曲調と、
ストレートな歌詞がかわいくて、今では文句なし一番好きな曲です。ええ、大好きです。
最初の歌詞1行だけで思い浮かぶ情景…原作の「で、帰ってこれるの?」のとこですかね。
「必ず帰る」という意味の言葉が何回か出てくるので、やはり幽助が魔界に行く前の2人の歌なんだろうな。
「心に響く汽笛」は魔界で自分を待っている雷禅のこと、戦いの中に身を置きたいという自分の気持ち…ですよね。
これがなければ、原作の最初の部分で幽霊になっちゃったとこ(「帰る」=生き返る)とも取れますけど、 やっぱり前者ですよね(自信なし)

出だしのシンセサイザーっぽい音(何の音だか分からん)からしてかわいいな、この曲はv
そのあとのトランペットの音っぽく作ってる音の動きもかわいい。
あと、ベース…かな、よく分かりませんが低い音がずっと聴こえますよね、弾むような感じで8分音符刻んでるの。
もしベースだとしたら、他の曲のベースとはえらく音質が違うように思うんですが、
この曲が妙にかわいく聴こえるのは、この音のおかげだとにらんでます(笑)
1番のAメロ2回目から、
シンセかキーボードっぽい高い音が、幽助の歌ってるバックで4拍伸ばしてたり
幽助が歌ってないときにチャチ入れたり、この歌のかわいさを一層盛り立ててますね。
特にお気に入りは、サビの最初の4拍(幽助が歌う前の部分)のキーボード。
「チャッ チャラッ チャッ チャー」って動きが大好き!(←この表現で分かるのか…?)

幽助の歌い方で好きなのは、「TOUGH」と同じで2番サビ「優しーさはぁ」と最後伸ばすところ!
幽助…あんたかわいすぎるよ!!!(笑)
基本的には同じ歌い方なのに、「TOUGH」では男らしく、この歌ではかわいく (女っぽく、という意味ではもちろんありません)聴こえるから不思議です。
それと珍しく、高い音程でも好きな部分が。
Cメロの「起こると」の「と」、「ひとつも」の「も」です!(相変わらず細かい)
ラブソングだから、他の曲とは性質が異なるのは当たり前なんですが、
この歌は、他の歌とは違う「熱さ」を感じますよね。螢子ちゃんに対する「情熱」って感じでしょうか。
この、急に上がる「と」・「も」に、幽助の情熱を感じるのですv
Cメロ自体、熱い感じが全面に出てますよね。
最初聴いたときは、「そんじょそこら」って表現に笑いましたが(笑)

Cメロのあとにギターソロが入りますが、これがまたカッコいい!
すごーく目立つって感じでもなく、キーボード等とのバランスがすごく良いと思います。
や、ソロだから、モチロン目立ってはいるんですがね(笑)

この歌って、高橋ひろさんが作った曲だったんだ!
って気付いたのは、つい最近です(滅多に歌詞を見ず、車で聴いてるので)
だからこの歌だけ妙に浮いて(いい意味で、ですよ、モチロン)聴こえるんですねv

20050815